イルカと墜落

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イルカと墜落 沢木耕太郎 著
ああ、面白かった!
今読み終わったばかりで、何がどう面白かったのか頭に文章が表れてこない。
でも早くこの面白さを本棚で紹介したい。
というので、本についている帯から文章を抜粋、、。
・・・・・・・・・・
乗っていたセスナ機が、ブラジル・アマゾンで不時着。事故の生々しい一部始終を綴った「墜落記」と、その序章にあたる「イルカ記」で描く旅の記録
・・・・・・・・・・
せっかく抜粋させてもらったけれど、本の面白さはそこには感じられない。

話の舞台はブラジルとアマゾン。沢木が冒険で求めるのはアマゾンのジャングルに住むといわれる原住人のアウレとアウラの二人。でも、道中で遭遇するセスナ機の墜落で、その目的は達せず終わる。

私はブラジルとアマゾンには行った事がないけれど、お隣のペルー、去年はアルゼンチン、何年か前には今大地震で大変なハイチの隣のドミニカ共和国に行った事があるので、場所には親近感があり、それに加えて地球の未開地にはあくなき興味をもつアウトドア派の私なので、面白くないわけがない。

セスナ機墜落で命拾いした沢木は、後遺症の背中の痛みが癒えず、その苦労までが、去年から腰痛と坐骨神経痛で悩まされた私の痛みとかさなって共感を覚えたのだった。

ああ、おもしろかった!

表紙の絵は、サンパウロの街角で買い求めた、喋り方から軽い障害のある中年の女性がマッチ箱に手描きしたもの。クリックすると大きくなります。

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コメント(2)

沢木耕太郎の名前が出て来ると、やはり一言コメントしたくなります。
沢木さんの作品も「深夜特急」でとりこになって以来ほとんどは読んでおります。
でも、この本は未読です。セスナ機墜落の話は何かで読みましたが、その時の体験をまとめたのかしら。

初期のノンフィクションで「人の砂漠」という作品があります。まだ、読まれていなければこれもお薦めです。
当時の私にとっては衝撃の一冊でした。

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