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「野ばら」林眞理子著 文春文庫

 友達が「しょうもない小説だけど読む?捨ててくれていいわ」と渡してくれた本である。

 本当にしょうもなく、つまらない本だった。でも、いやな話だなあと思いながらも最後まで読んでしまったのは、林眞理子の洒脱で軽妙な文章のためだろう。

 主人公は、宝塚の女優千花とその親友である雑誌社のライター萌の2人の20代の女性である。

 千花は歌舞伎界のプリンス目される梨園の御曹司と恋愛中で、宝塚ではトップスターになれないと気付きはじめ、その御曹司とあわよくば結婚できるんじゃないかと思って逢瀬を楽しんでいる。萌は50歳も過ぎた作家に夢中になり、相手には病気の妻がいるのを知りながら作家を誘惑し自分のところに引きずりこんでしまう。

 結局千花は歌舞伎役者に騙され捨てられ、萌も夢と現実とのギャップを思い知らされるという、甘く苦い青春を描いた恋愛長篇小説である。

 著者の林眞理子さんは、日本文化や華やかな社交界などに興味をもってられて、結構つっこんだ取材をされ、ご自分もそのような社会に入り込み楽しんでおられることを、エッセイによく書かれているから、宝塚のことや歌舞伎界のことには詳しいとは思う。

 だから、この小説にあるように、宝塚のズカガールはみんな、トップスターになるために仲間を蹴落としたり有名人の愛人になることを夢見る人の集団であるような、又、歌舞伎役者はみんな浮気ばかりしているような世界かなと思わされてしまう。

 巻末の解説で作家の酒井順子さんが、<宝塚と歌舞伎という日本のキラキラ界におけるその絢爛さと濃厚さを味あわせてくれた小説>と絶賛されているが、私は全く共感出来ず、「しょうもない小説だった、費やした時間がもったいなかった」と思った。

 でも可笑しい事に捨てる気がしないで、「しょうもない本だったけど読む?捨ててもいいよ」といって次の友達に渡したのでした。

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「終わらざる夏」浅田次郎著 集英社文庫 上中下
作家浅田次郎が、どうしても書き遺したいと30年かけて書き上げたというのを新聞で知り、8月15日の敗戦記念日までに読んでおきたいと思っていた。

文庫本上中下。内容もずっしり重く感動をよぶ本だった。

(私にはあらすじを纏めきれないので案内書から抜粋します)
・・・・
昭和初期、西洋文化あふれる華やかな東京の翻訳出版社に勤める片岡は、いずれ妻と息子と共にアメリカへ移住するのが夢だった。しかし、時代は戦争へと突入、戦局悪化により、高齢の片岡にまで赤紙が届く。召集先は、千島列島の最先端・占守島(シュムシュ島)だった。

1945年の日本降伏宣言のあとの8月18日、島全体が日本最強の軍事基地だったところに、突然ソ連が攻撃する。圧倒的に日本が優勢だったが、9月2日に日本は敗戦国として戦いは集結され、軍人達はシベリアに連行され過酷な捕虜としての扱いを受ける。

片岡や、その家族の物語を軸に、志ある医学生、歴戦の軍曹、若き参謀、ソ連軍兵、女子挺身隊員など、夢を抱いたごく普通の市民達が戦争に巻き込まれていくさまを多視点で語り、戦争という理不尽を重層的に描き出す。
・・・・

赤紙一枚で強制的に兵士として何万人もの市井の人々が戦争に駆り出され、何万人の人々が殺された悲劇は、後世映像化されたりして語り継がれてはいるが、真実は教えられてはいないのではないか。

この本で真実を理解できたとはいえないが、実際にあった事実をしかと認識され、どんな理由があろうとも<戦争は絶対にあってはならない>ということが、はっきり分かった。

作家の佐藤優さんがコメントされているように、トルストイが書いた「戦争と平和」の日本版の壮大な「戦争と平和」であると言える。

戦争のこともだけれど、それ以上に平和についてつくづく考えさせられる良書でした。

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[卒業] 重松清 著 新潮文庫
「まゆみのマーチ」「あおげば尊し」[卒業]「追伸」という4編の小説からなっています。

 重松氏が巻末のあとがきで次のように書いておられます。少し長いですが書き写します。

連作に取り掛かるにあたって、書き手として目論んでいたことは2つあった。
一つは、「卒業」という言葉から多くの人が想像するとおり、始まりを感じさせる終わりを描くこと。その始まりが、たとえば「出発」や「旅立ち」といったものにつながってくれればうれしいし、終わりにしても、できるならそこに「和解」のよろこびを溶かし込みたいと祈って、4編を書いた。
 もう一つは、こちらは1編が4百字詰原稿用紙120枚前後というボリュームからの要請でもあるのだが、リアルタイムで進む物語の中に、過去をどう織り込むかということ。思い出を持たない「卒業」は寂しい。たとえそれが苦い後悔ばかりだったとしても、4編の登場人物それぞれの「卒業」には、長い年月を生きてきた、その時の流れの厚みを持たせたかった。

作者の目論みは見事に私の胸に入り込みました。あとがきのこの文章は、4編を読み終わってから読んで、作者の意図をそのまま読み取ることが出来た自分が嬉しくもありました。

人は母から生まれ、父に会い、兄弟姉妹に会い、友人に会い、、、、、、、そんな生活の中で、愛し合い、誤解したり、恨んだり、許したりして生きていく。

中でも、最後の「追伸」では、むせび泣いてしまった。小説を読んでこんなに泣いてしまったのは珍しい。人との結びつきは「許し、許され」を繰りかえしながら誤解を解いては、新たに始まる絆を大切に生きていくんだなと思わされて<涙>でした。

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「カンガルー日和」 村上春樹著 講談社文庫
村上春樹が今年のノーベル文学賞を受賞するのではないかという噂が広まっています。

私も、先日、朝日新聞に寄稿された、彼の尖閣諸島に対するコメントなど読み、いよいよノーベル賞受賞かなと思いました

それで、ごそごそ書棚からずっと前に読んだ「カンガルー日和」を取り出し再読しました。

1983年に出版されています。ある雑誌に連載された短編で、23編の小説が集められています。

「カンガルー日和」の中で一番引かれた一編は「図書館奇譚」です。
この1編には、春樹ワールドに頻繁に出てくる井戸を思わせる図書館に潜む迷路や、羊男が出てきて、都会の片隅に起こりうる奇妙でもやもやしたシュールな世界が展開します。

以前この本棚でも紹介した彼のデビュー作である「風の歌を聴け」は1979年。「カンガルー日和」は3年後の1983年。それから30年余り。2年前2010年に大ブレイクしベストセラーになった長編「1Q84」が1984年を示しているなら、「1Q89」の舞台は「カンガルー日和」の翌年になります。彼独特の小説の世界は30年経っても一貫していると思います。

彼の小説には、背景になる年代が示されることが多いです。
彼は私より6歳ほど若いけれど、彼が育った地域、戦後の復興、大学紛争から東京オリンピック、高度成長を経て震災や地球危機という時代の遍歴の体験に共感でき、でも一方、私が全く想像も出来なかったシュールな世界に案内してくれる文学はとても面白い。

私は若いとき、彼の小説は全く意味不明でわからなくって、60代になってからはまったのですが、若い世代や中国など世界中で人気があるというのが不思議です。

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「テンペスト」 池上永一著 角川文庫
tempest.jpgのサムネール画像文庫本4巻からなる大スペクタル!
久しぶりに読み応えのある小説にめぐりあい夢中で読んだ。
仲間由紀恵が主演してドラマ化映画化舞台化もされた人気抜群の華麗な小説です。

舞台は19世紀末の琉球王国。独特の文化を持つ華麗な王宮の繁栄と滅亡を、一人の類稀な聡明な知性と美貌をもつ女性・真鶴の生き方を通して物語る。
少女は女であると言うことだけで学問を修められないことを不公平に思い、孫寧温という名の宦官となり性を偽って難関の試験を主席で突破し王府の役人として数々の政治的難関を救っていく。
しかしそこには数々の敵が存在し、謀反人として島流しにあったり、王の側室として迎えられたり、昼間は優れた役人寧温、夜は側室真鶴との1人2役をこなし王国のために身を粉にして働く。

王国を狙う清国と、配下におきたい日本国薩摩藩との間を上手く立ち回り、華麗な王宮生活が営まれる中、琉球にもとうとう世界の近代化が押し寄せてくる。
ペリーの来航により江戸は大混乱。日本国の鎖国が開け明治維新と流れていく変動には、寧温の力も及ばず、500年続いた琉球王国は崩壊、1879年若夏に日本国の沖縄県に吸収されてしまったのでした。

独立した国家が他国に侵略され属国とされてしまう悲劇は世界中に繰り返されてきたし現代にもあり、知識としては知っていたけれど、侵略される側の悲しみ、一つの文化が消滅してしまう恐ろしさ、無念さを身近な国の物語から実感として味わうことが出来ました。

10年前に、沖縄観光旅行に行って首里城をさーと見たことがあるが、今この本を読んで己の無知からもったいない旅行だったと思わされた。もう一度じっくり訪れて当時のことを思い巡らせたいとつくづく思ったことでした。

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「亡命者」 高橋たか子 著 講談社
この本の主題になっている「亡命者」というのは、辞書に載っているように、いわゆる政治上の原因で本国を脱出して他国に身を寄せる人とは全然違った話で驚かされた。

自分という人間を実態としてとらえられない主人公の「私」は、日本からの亡命者という気持ちでパリに行き、滞在許可を得るために大学に所属しつつ学生として生活している。

生きるってどういうことなのか回答を求めてパリをさ迷ううち、日本でならばあたかも世捨て人が悟りを開くために禅寺で瞑想するかのように、大きな敷地を持つ観想が目的のカトリック修道院の一隅に住み、霊想をしながら籠もる生活を始める。

そこには同じような思いをもつ男性も女性も参加していて、それぞれが瞑想するための小さな部屋に住み、時間がくると聖堂で行われるミサに与ずかるというような生活である。

本の中盤から結婚して愛し合いながら別々の小部屋で瞑想しながら生活する夫婦の話に移っていって終わるのだが変わった小説だった。

要するに、我々人間は、前世(霊界・天国)から亡命者としてこの世に来て、死ぬことであの世(霊界・天国)に戻るということに主人公の「私」は気付くという本なのかな。

今まで考えもしなかった想像の世界に接して驚かされた。

前回本棚で紹介したヘレンケラーが感じていた霊界と合致するところがあって考えさせられた。


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「終末のフール」 伊坂孝太郎著 2006年初版
8年後に小惑星が地球に激突し地球が破壊され滅亡するというニュースが世界中のメディアから発表された。

[世界中は騒ぎ。各国の政府が知恵を出し合い、仰々しいセレモニーまで開いた後で、核兵器をうちあげたこともあったし、シェルターの建築も始めていた。けれどどれも、うまくいった様子は無い。ぼくみたいな小市民に連絡がないだけかもしれないけれど、それでも、好転した様子はまるでなかった。現実は映画のようにはいかない。映画の俳優たちは演技をしているだけだが、現実の政治家たちは本当に、パニックを起こしている。]

舞台は、あと8年と発表されてから五年経った伊坂幸太郎ワールドおなじみの仙台。仙台の北部の高台にあるヒルズタウンという団地の住人に起こる物語である。

<8年で地球が滅亡>というのから私は直ぐに有名な「たとえ世界が明日終わりであっても、私はリンゴの樹を植える」という言葉を思い出した。
この本には8編の家族の在り様が紡がれているのだけれど、いずれもリンゴの樹を植えようというような達観した考えを持ち合わせていない。
みな右往左往している。

5年間にわたって経済界の混乱、略奪、殺人、自殺などが彼らの周りに蔓延り、団地の住人もへり、成り行きで8軒の住人はなにかしら横の繋がりが出来て協力までいかないけれど、お互いの諦観を認め合いだらだらと受け容れるようになり、最後はあと3年、とにかく生き抜くことに専念しなくっちゃなというところで終わる。

精神科医キュウプラー・ロスの有名な論説、死に至る過程の5つの段階①否認②怒り③取引④抑鬱⑤受容の行程をこの8軒の家族がたどっているようにも見える。

著者は芥川龍之介の短編「くもの糸」のカンダタをイメージしたともいう。

今地球上で命あるものは全て必ず死ぬ。オバマさんも野田さんもアナタも私も。
みなその事実を知っていながら、その時期を知らされると急に怖ろしくなるようだ。その時を迎えるのが怖ろしいので、今自分で死ぬ方がいいと判断して、この本でも沢山の人が自殺する。

不思議な本だったが、私は、私の家族は、私の友人家族は、この本に登場する人々のような行き方はおそらくしないだろうと思った。いや、分からない、、、。

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「ミーなの行進」小川洋子著
・・・・・・・・・・・・・・・・・
父を亡くして母子家庭になった朋子の母は、岡山を出て東京の洋裁専門学校で勉強することになる。それで朋子は1972年3月から1年間芦屋に住む叔母夫婦の家に預けられることになった。

芦屋のお屋敷は夢のような西洋館で大きな庭園もある素晴らしい家だった。

そこには飲料水会社の素晴らしくダンディで素敵な跡取り息子の伯父と、ちょっとアルコール依存症気味の伯母、伯父の母であるドイツ人のローザ伯母さん、お手伝いの米田さん、庭師の小林さん、従妹のニーナ、カバのペットのポチ子が暮らしている。従兄弟の龍一はスイスに留学中。

新幹線で、岡山からひとり芦屋にいった朋子は、ハイカラな重厚なお屋敷に驚くが、みんなから歓迎され、芦屋で過ごした1年間を朋子が思い出して書いている。

その時その時の情景が目に浮かぶようで楽しんだ。

以前お話したと思うが、背景が私のなじみのある場所の場合、リアルに臨場感を味わえて何倍も楽しめる。

住宅は恐らく阪急芦屋川から坂道を北上する六甲ロックガーデンに通じる道に面した高級住宅、図書館は村上春樹も利用したといわれる芦屋私立図書館、病院は私もお世話になっている御影の山手の甲南病院,阪神芦屋駅のAお菓子屋はマドレーヌが有名なアンリシャルパンテ、六甲山ホテル。海水泳は須磨の海岸。

ミーナのコレクションはマッチ箱、ペットはコビトカバ。体の弱いミーナはポチ子に乗って登校するという奇妙さ。ペットとマッチ箱は小説で重要な役割を担っているのは小川洋子の世界ならでのことで楽しい。
裕福な優雅な生活の中にも、それぞれ複雑な問題を抱えているらしき変わった人たち。

朋子は皆にすっかり溶け込み可愛がられながら生活する。

1年たって別れを惜しみながら再会を約束して分かれるが次に合うのは30年後。

震災にもあっただろう。家はもう存在しなくて、そこにいた家族は天国にあるいはスイスにと分かれて住んでいるが、そこにもあるはずの苦しみや悲惨さは、やさしで包まれていて、それなりの幸福な生活が自然体に続けられていることも分かり、なんともいえない平和な安らぎを与えてくれる本でした。

阪神淡路大震災のメモリアルデイに読むに相応しい本だった。

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「銀色のかぎ針」小川洋子著
「やさしい訴え」とあわせて読んだ小川洋子の短編集「海」を紹介します。

「銀のかぎ針」は、「海」に載せられている7編の短編のうちの一つです。

たった4ページの短さ!

・・・・・・・・・・・・・・・

岡山から四国の高松に向かうマリンライナーの車内の出来事です。

車窓からみる田園風景、鷲羽山(わしゅうざん)トンネルをぬけて突如現れる瀬戸大橋と海。(懐かしい風を運んでくれるような小川洋子独特の爽やかな描写です。)

前に座った老婦人が編み物をはじめます。それを見ている私(主人公)は、祖母が5人のこどもと9人の孫達にいつもセーターやチョッキをせっせと編んでくれていた情景を次々と思い出します。

「高松までですか?」老婦人が話しかけてくる。「はい」私は答える。「祖母の13回忌の法要に」 橋を渡りきると、もうすぐそこが高松だ。

(というところで話は終わる)

・・・・・・・・・・・・・・・・・

たった4ページの短い話の中に小川洋子の小説の骨組みが現れていると思う。

小川洋子は、日常のありふれた出来事や、打ち捨てられたような小物から、深くて大きなイマジネーションを引き出し、不思議な世界を作り出して読者を感動させる。

この短編の中で老婦人の使っている針は「銀色」とは書いていない。

でもこの短編の中には確かに銀色に光るかぎ針が存在する。

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「やさしい訴え」小川洋子著

久々の小川洋子。

主人公の瑠璃子の語りで話が紡がれる。

瑠璃子は暴力と浮気の夫から逃れ、父親が遺した古い信州の別荘に逃げ込むところから話が始まる。

別荘の近くに、チェンバロの制作者の新田と助手の薫と1匹の老犬が住み、黙々と仕事をしている作業所がある。

新田と薫はチェンバロを通して深い絆で結ばれているようだが、瑠璃子は不思議な新田の魅力に引き込まれ気持ちを止めることが出来ない。新田も薫も何か重い過去を持っていてチェンバロの音楽で癒やされている。

夫との離婚と三角関係。泥沼のような恋愛関係が展開されているはずなのに、そこにはチェンバロの静かな響きが森にいつも流れ、清らかな世界をかもし出しているような感じがする。

小川洋子が作品でえがく彼女独特の森の風景、湖水を囲む白樺林、霧が沸き立つ山の頂、そして音楽は、いつも私の心を静めてくれる。

「やさしい訴え」は全体に流れるチェンバロ曲のひとつだが、その曲を知らないけれど聞き惚れてしまう。

ややこしい恋愛関係をここまで清く書かれた恋愛小説を私は知らない。

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