2008年4月アーカイブ

白夜行 東野圭吾著  集英社
またまた東野圭吾のミステリーを図書館で見つけて借りてしまった。

これも「流星の絆」と同じく2人の子供(小学6年)の復讐劇である。
この本は帯に書いてあるように<二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。・・・息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長編!>。
そのままずばりです。

時代は1973年から1990年。私の息子達が生まれて大学生になった頃まで。
私達のような幸せ家族の影にもこういう訳有り家族も生活していたとはその頃の私は情けないことに気付かなかった。

高度成長の始まりから終焉にかけての話でコンピューターが使われ始めたと同時に悪の先取りというか企業秘密の漏洩がからみとても面白い。
最近のミステリーにはあまり出なくなったタバコの煙をゆるがす刑事。携帯電話はまだなくもっぱら電話。

超過酷な体験を強いられた子ども達からの復讐劇なんだけれど<<許し>>という姿がないのが気になる。
それは私のように復讐にとらわれるような体験をしていない者の気楽な考えなのかもしれない。
それに許しが出てくるとミステリーの面白さも半減するだろう。

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流星の絆 東野圭吾著 講談社
2年程前、福岡で幼い3人の子供と両親が乗った車が飲酒運転の車に追突され海に投げ出され3人の子供が亡くなった痛ましい事件がありました。
可哀相で涙なしでは読めないニュースでした。
その後飲酒運転に対する法律が強化されご両親は赤ちゃんにも恵まれ人生の再出発への希望が少しは持たれたかもと思っています。

もし逆に3人の幼子がのこされ両親が理不尽な殺され方をした場合、子供達の将来はどんな過酷な人生が待ち構えていることでしょう。

「流星の絆」は、幼い仲の良い3人の兄妹が両親に内緒で流星を見るために夜中に家を抜け出し帰って見ると両親が殺されていたという設定で話が始まります。
施設に収容された子供達は兄は弟と妹を守り弟と妹は兄を慕いながら成長します。そして成長した3人は殺人犯を見つけ出しチームプレーよろしく復讐するミステリー小説です。

意表をつく展開でぐいぐい読者を引き込みます。若者の深層心理が分かりやすくすっきり書かれていて後味のいい小説でした。

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